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2004年10月29日
炎の転校生
「滝沢国電パンチッ!」
まだJRが国電と呼ばれていた頃、「熱血ギャグマンガ」というジャンルに当てはまるマンガがただ一つだけあった。
炎の転校生。
仮面ライダーだとかゴレンジャーだとか、ヒーローものに影響されまくったと思われる滝沢昇。「滝沢キック」と名づけたとび蹴りで敵をブッ飛ばす。もしも、かわされてしまったら。「両方滝沢キック」がある。これはすなわち、両足でのとび蹴りだ。
「滝沢ジェットウォッシャー」「技北スパーク」「破壊防御」「サンドイッチクロス」などなど、必殺技のオンパレード。特に「技北スパーク」は友達と技をかけあって、気持ち悪い思いもした。
あの頃、私の心を捉えて放さなかった炎の転校生が、最近文庫本サイズで発売されている。全7巻だ。
そして、7巻の最後には、30歳になった滝沢昇の物語「炎の転校生 -同窓会をたたけ-」が収録されている。
▲30歳になった滝沢
滝沢がもらす一言。自分に重ねて考えてしまう。
何も考えずに突っ走っていたあの頃にはもう戻れない。大人になって、色々得た代わりに色々なくしたのだ。
だが、せめてこのマンガを読んでいる間だけはあの頃を思い出していたい。
投稿者 dokusho : 2004年10月29日 02:54